梅雨が明け、夏らしい雲が広がる大阪。
気温は36℃。身体ごと蒸発してしまいそうな炎天下。
今日は天神祭の本宮です。
昨年に引き続き、天神祭お迎え人形スタンプラリーを
集めに天満宮さんへ行って参りました。
(其の壱、其の弐、其の参はこちらをご覧ください。)
商店街は、人・人・人。
屋台も立ち並び、お祭りムード一色です。
天満宮さんの境内に入ると、こちらも非日常。
さてさて、今年の一体目は、
「猩々」。(しょうじょう)
大酒を呑むという中国の伝説上の霊獣。
しかし、この人形は能の「猩々」から採り、
真っ赤な能装束で酒に浮かれながら、舞い謡う様を表しているそうです。
少し凄みのあるお顔をされ、
手には能面を持っています。
こちらは、スタンプ。
二体目は、「豆蔵」(まめぞう)。
弥次郎兵衛です。
江戸時代に天満宮さんの境内でも売られていた玩具がモデル。
他の豪華絢爛な衣装を着たお迎え人形とは趣が異なりますが、
天満名物として地元に親しまれていたことから、
お迎え人形に採用されたそうです。
なんとも愛嬌のあるお顔をしています。
こちらのスタンプは、ありませんでした。
三体目は、「三番叟」。(さんばそう)
能の「翁」に登場する狂言の方で、五穀成就を寿ぐための老人の舞。
祝言の舞として演目の初めにも行われていますね。
こちらも、ちょっと愛嬌がありますね。
今にも踊りだしそうな型で、観る人を惹きつけます。
そして、スタンプ。
お迎え人形には、必ず使われている色があります。
昔、夏の流行病だった天然痘。
その天然痘の神様が赤色を嫌ったということで、
お迎え人形には、庶民の病封じの願いを込め、
全人形に赤色が使われているということです。
今年は2体集めることができました。
全部で7体。
そして、今年も大川で採れた蛤の藤棚がお出迎え。
お迎え人形を観終わると、神事が行われていました。
菅原道真公のご神体を、若梅の枝でお導きし神輿へ。
そして催し太鼓が大阪締めの後、
勇壮な掛け声と、低くお腹に響く太鼓の音で
先陣を切って進んでいきました。
船渡御の賑やかな、音色とはひと味違う、
祈りの込もった神聖な響きです。
さあ、今年も終いは大阪締めで。
打ちましょ、
もうひとつせ、
祝うて三度
パパン、パン!
- 〒530-0041 大阪府大阪市北区天神橋2-1-8 大きな地図で見る
- Posted by OMM
- 2014年7月25日 10:08
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