梅雨が明け、夏の暑さも本番となりました。
今日は天神祭の本宮です。
2年ぶりに天神祭御迎え人形スタンプラリーを集めに
天満宮さんに行ってきました。
(其の壱、其の弐、其の参、其の四、其の五はこちらをご覧ください。)
御迎え人形は、江戸中期、船渡御を迎えるため、
祭り当日に船に乗せて船渡御の一行を導く役割を担っていたもので、
当時は船上に立てた棒の先に高く飾り、大型の雪洞(ぼんぼり)で照らしていたそうです。
人形の多くは、浄瑠璃や歌舞伎の登場人物を題材としていて、
多いときには50体を超えていたそうですが、現在は16体しか残っておらず、
その全てが大阪府有形民俗文化財に指定されていて、
現在は、毎年、天神祭の時期に天満宮境内と帝国ホテルのロビーなどに
数体ずつ飾られています。
暑さを避けて午前中に行くと、
天神橋筋商店街は屋台の準備を始めています。
9時30分、天満宮さんに到着。
門前では、天神講(てんじんこう)の獅子舞が、
ご近所さんを練り歩いています。
境内に入ると、まだ人はまばら。
まずは、手を清めて、お参りをすませます。
境内横の地車講(じぐるまこう)では、
賑やかな地車(だんじり)囃子が鳴り響いています。
さあ、それではここから、
2年ぶりのお迎え人形とのご対面です。
鬼若丸(おにわかまる)。
武蔵坊弁慶の幼名。五条大橋の牛若丸(源義経の幼名)との出会いや、安宅の関の勧進帳などの伝説が有名ですよね。
お母さんのお腹の中に18カ月いて、生まれた時には髪の毛も歯も生えそろっていたと伝えられる弁慶ですが、
なかなか紅顔の美少年だったんですね。
歌舞伎の見得を切る姿は今にも動き出しそうです。
細部にわたり、
凝った衣装。豪華絢爛です。
人形を作る人も修繕できる人も今は無く、
衣装は刺繍の部分を切り取って修繕しているそうです。
こちらはスタンプ。
八幡太郎義家(はちまんたろうよしいえ)。
こちらは、「天神祭御迎え人形スタンプラリー 〈其の参〉(H25.7.25)」で、
対面済み。
「豆蔵」(まめぞう)。
こちらは、「天神祭御迎え人形スタンプラリー 〈其の四〉(H26.7.25)」で、
対面済み。
今年で、9体のスタンプを収集できました。
来年へつづく・・・。
ボランティアさんの説明では、
江戸時代は、歌舞伎の型を取るお迎え人形の前で芝居談義に花を咲かせていたそう。
そして、「しじみの藤棚」は、
天神祭の当日、天神橋から天満橋まで飾られていたそうです。
その頃の天神祭の様子に思いをはせながら、
境内正面に戻ると、
熱気あふれる勇壮なお神輿が。
お祭りの雰囲気がどんどん盛り上がっていきます。
夏雲が広がる空の下、
天神祭の本宮。
さあ今年も大阪締めで、
打ちましょ、
もうひとつせ、
祝うて三度
パパン、パン!
- 〒530-0041 大阪府大阪市北区天神橋2-1-8 大きな地図で見る
- Posted by OMM
- 2019年7月25日 08:31
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